ある主婦の徒然草

本と映画が好きな主婦の備忘録

ストレスと敵の巣窟!医師は過酷・・

お医者様に憧れたことある?
わたくしはありやす。
高2のときに(爆)

自分の事と、現実をわきまえない子だったので、
数学が苦手なのに理系コースを取ったりしてだいぶ痛い人間でした。

担任にも、はっきり無理じゃない?って言われたのに、
しばらくはできない数学をがんばり続け、しかしやっぱり点が取れなくて結局高3では文系に戻りました(笑)

看護師ではだめだったのか・・・。

今日読み終わった本はそんなお医者様たちが主役の作品。

 

嗤う名医

嗤う名医

 

 久坂部さん作品は、「無痛」以来の2作目。
「無痛」では題名とは裏腹に痛点についての記述が細かくて、かえって痛ーい感覚を起こさせる作品でした。
読み終わった後、胃のあたりにずーんと重い感覚が残っていた記憶があります。

今回は痛みではなく、医療にスポットをあてたミステリー。

同じ医師で作家の海堂尊さんとは微妙に違って、心理ミステリー色が強かったです。

最初の章の寝たきり老人の殺意についても、当事者の視点で描かれる事でそれ自体がちょっとしたトリックになっていて・・。

ものすごーく不運な女の人が出てくる章では、その過程は本当に可哀想になる。
わたくしは特別不運な女とか、自分では思わないけど、さすがに残念なことが重なるとその不運さを嘆きたくなります。
でも、望みは捨てちゃ駄目(笑)
ちゃんと彼女は自分の不運をあざ笑う悪者たちにリベンジをしかけますから!

何でもストレスを抱えこんでしまう循環器科医のアブノーマルっぷりもなかなか。
そもそも医者になる人は、凡人とは脳の作りが違いますよね。
それをしても、精神が機能不全を起こすほどの激務・・・。

患者のために身を粉にして働くお医者様、
医師だって人間だぞーって叫びたいよね(笑)

めちゃめちゃ真面目で、自他に厳しいストイックな医師がその真面目さ故に過去のカルテから自分のミスを発見してしまう話は、医者でなくても社会人ならだれしも身に覚えがある内容に思いました。
世の中を、清く正しく誠実に正直に生きていくことは、本当にほんとーーに難しいこと。
我々が他人に優しい、甘いとするならそれは相手に嫌われない様にするため。
または、自分に何か後ろめたい事があるから・・・?(笑)

確かにわたくしも、入庁2年目にして後輩ができたときは、めっちゃ優しくしましたよ。なぜって??

それはわたくしの仕事と人間性の至らなさをカモフラージュするため!
周りに親切にして、人あたりの良い人間を装っていれば仕事のミスも大概は人徳で甘めな減点で済みますから。
わたくしは仕事ができない事務員で、自分より年下の、でも仕事では先輩は、愛想振りまかない人でしたが仕事はめっちゃできてました。彼女は愛想振りまく必要が無いくらい、仕事を完璧にこなしてたんですね。

わたくしの、この敏い愛嬌作戦は、最初の職場では功を奏したのですが、異動先の職場では嫌われて逆にやっつけられてしまいました。相手を欺いたり、ずるをすると、そうやっていつか返り討ちに遭うんですね。
この本を読んでいて、自分の過去にしみじみしちゃいました。

あ、その自他に厳しいストイックな先生、その後はどうなったかと??
気になる方はよんでみてくだせい。

最後の「嘘はキライ」の章は、「無痛」でも出てきた超能力とも言える力をもった先生の話。
話している人を見れば、その人が嘘を言っているのかわかる能力を持っているという。
人って生きていれば何かしら嘘つきますよね。
てか、嘘つかないで生活してたら衝突ばっかりで、そもそも生きていくのだって難しくなる。

それをわかっているから、我々は自然と真実とは違う内容の事をいうようにできてるンでしょう。
まるで呼吸をするかのように、嘘を吐く。

ま、嘘にも大小ありますし。
人間関係をスムーズにするための、潤滑油の様な嘘から、犯罪になる様な重大な嘘までいろいろですけど、確かに嘘はつかないに越したことないです。
相手の気持ちを良くするための社交辞令も、人によっては白々しいとうんざりされるかもしれないし。

下手な嘘を言うくらいなら、真実を巧く相手に伝えられる技術を磨きたい・・かな。

嘘をついている人からサインが読み取れる医師が言っていた、

「一度嘘をつくと、それを守るためにまた嘘をつかなくてはならなくなる。」

わかる気がする。
一度調子に乗ってついた嘘のつじつまを合わせるために、また違った場面で真実と違うことを口にしてしまう。行動してしまう・・・なんと非合理的なのか!
だから物事をシンプルにしたいなら、嘘は極力つかないこと。

うーん。勉強になりやす!!