ある主婦の徒然草

図書館大好き主婦の読書メモと日々の記録

゛相棒゛はデンマークにもいた

゛俺は悪魔だ゛っていきなり言われてもねぇ…

読書備忘録用のブログなのに、相変わらず映画の感想に逃げました、まぐもでございます。

うちの相棒さんが、またワタクシ好みのを入手してくれました。

この、「特捜部Q」シリーズは第一作目の゛檻のなかの女゛からファンで観ていた。
原作はデンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールセンのサスペンス小説。

アメリカのドッカンドッカンした派手さも、キレのある構成でもないけど、いやだから余計に超リアルなストーリーに引き込まれる。

主人公の刑事カールも、どっか疲れたて冴えないオジサンなんだけど、彼の魅力はもしかしたらがらす細工のように繊細な神経なのかも。
刑事って職業上、ふつうは図太い神経とタフな心身じゃなきゃやってけないよね?
でも、カールはちがう。
「え!なんでそーなるの⁉」
てな行動して、見事に当たってくだけ散るタイプ。
なんだか観ていて歯痒いわ😅

そもそも、特捜部Qとは過去の未解決事件を扱う部署。そこに彼が配属されたのは、カールが仕事で部下を死なせてしまうという失敗をしてしまったからで…。

つまりは、左遷だったんだよね。

相棒のアサドは、イスラム教信者だったかな…。
カールと違って、おおらかで冷静沈着。
どちらかというと、アサドのが仕事できるってか、役にたつお方(笑)

精神的に不安定で神経症気味なカールと、冷静で穏やかなアサドのペアは過去の雑多な思い出に埋もれた事件を掘り起こしては1つづつ片付けていく。

一作目の檻の中の女なんて、5年前の失踪事件の再捜査。
拉致されてるにしても、正直生きてる見込みが…て思えてイマイチモチベーションあがらん(´д`|||)
それでも、持ち前の粘着質な気質で解決に導くカール。

とにかく不器用さん。
高倉健さんを軽く越えるレベルの不器用さで、観ていて痛々しい\(>_<)/
毎回観ていて、転職をつよく薦めたいんだが…。
カールが転職すると、シリーズ終わっちゃうからここはなんとか踏ん張って欲しい。

この作品は3作目に当たるけど、今回のテーマは゛信仰゛なのかな?
人はいろいろな信仰をもってそれを生き甲斐にする人もいる。
゛支え゛であり、心の拠り所でもある。
宗教には種類や宗派があるけど、結局は信仰する人の数だけまた、信じる神が存在する。
何かを純粋に信じる、その信仰の中にその人の神が存在するーんじゃないかな、と。

自分は普段は法事なんかでお経を唱え、結婚式は神社で行い、中高生時代は6年間みっちりキリスト教の祈りをしていた。
そんなワタクシが、゛あなたの信仰する神は?゛
なんて聞かれても、これです!とは答えられない。

作中で、被害者は目の前で兄を殺されたり、子どもを誘拐されたりとひどい目に遭うけど、それは犯人がターゲットの信仰心をもてあそぶためだった。

何かを強く、一心に信じることが恐ろしかったのかも…とも思ったりして。
だって、何かを信じつづけるよりも、疑う方が明らかに簡単だからさ(笑)

犯人は人の信仰心を弄ぶし、カールは信仰を否定して結果、自分を追い詰めるし…

そんなカールに、アサドは何度もいう。
「何を信じようが、その人の自由ですよ。」と。

それは一見、アサドが自分の信仰を正当化しているように聞こえるんだけど、もしかしたらカールに対して、゛もっと自分をケアしてください゛という優しいメッセージを込めていたんじゃないかと思った。

信仰=宗教と捉えがちだけど、信仰を癒しと置き換えれば、これといって特定の神が居なくても、こころの何処かにいつもオアシスがあれば人は強く生きれるものなのかもしれない。
時にあらゆるものを疑ってしまうこともあるけど、必ずまたいろんな事を、人を信じようと思う。

カールが涙を流すシーンがあるんだけど、ワタクシは心のなかで叫んだよ。
「どんどん泣きなはれ!」ってさ。
感情を押し殺すという行為は、実は凄く危険なことで、押し殺された感情はその後徐々に変形しておりのように心の中に溜まっていきます。
正しく表現されなかった、その抑圧された感情は決して浄化することなくむしろ強く嫌な記憶としてとどまりつづける。
これがどれ程心身に悪いことか!!

悲しいときは泣く!
嬉しいとき喜ぶ!
面白けりゃ笑う!
イラッとしたら怒る!
それで良し。

カールにはぜひ、自分の中の癒しを見つけて貰いたい。いい加減、自分が壊れてしまう前に…。
そして荒療治かとは思うけど、事件を通して 自分のなかで自分を癒し、救う術を身につけて欲しいと思う。

次回作、カルテ64?の映画化が楽しみ~♪