ある主婦の徒然草

本と映画が好きな主婦の備忘録

象人間と呼ばれた男

人は見た目で判断するけど…

The Elephant Man (Oxford Bookworms Library. True Stories. Stage 1)

The Elephant Man (Oxford Bookworms Library. True Stories. Stage 1)

次男英会話教室からお借りした洋書。
オックスフォードブックワームのいっちゃん優しいヤツ✌
すごく読みやすかった(笑)

普段日本語で小説を読んでいるので、文章からダイレクトにイメージがきます。
英文で読むと、行間に遊びが出来てよりイマジネーション豊かに味わえる。
理由は単純に2つ。
1つは、英文がワタクシにとって異文化で、適度に客観的な距離感があるから。
2つめはさらに単純、この本が初心者向けに書かれているから😁

ワタクシの書く文章は悪文で、なぜなら思っていることを全部詰め込んでしまうからなんですね(汗)
だから読む方は、満腹でもうけっこう!ってなっちゃう。

この本を読んで、シンプルで極限まで無駄を省いた文章の美しさを学びました😅

シンプルだからこそ、掻き立てられる想像力。
エレファントマンの容姿に関する描写は、あくまで簡単な単語で成された文章なのに、とてもリアルに思い描けたし。

ある日、ロンドンの病院に勤める医師のトレビスはとある店の貼り紙に釘付けになる。
紙には象のような異形の物体が写っていて、
゛ぜひエレファントマンをご観覧あれ。料金は2ペンス゛と但し書があった。
複雑な感情を抱きながらトレビスは店へ入る。

異形の人物を見世物にしているのは、見るからに小汚いオヤジだった。
貼り紙をしているわりに、すぐに見せたがらないオヤジ(トレビスが金をもっていると感づいたか)にトレビスは多く支払うから今すぐ見せてくれと頼む。

ソレは小さな箱のような汚い部屋にいた。
ソレとわざわざ書くのは、奇形の顔からは性別も人間らしさもうかがえないから…。
半裸で見世物にされるエレファントマンを、いたたまれない気持ちで見つめるトレビス。

かれは見世物を見ているのではなく、医者としてエレファントマンに興味をもった。

ネタバレしてしまうと…

次の日トレビスはまた多目に金を払って、エレファントマンを自分の勤める病院に呼ぶ。そこでいろいろ診察するが、奇形であるというだけでソレは病気ではなかった。
トレビスとしては、あんな見世物小屋に居させるのではなく、病気でケアしたかったんだよね。
でも病院には置いておけない。
そこで上司に掛け合って、新聞社を通して市民に寄付金を募ったところ、エレファントマンを一生養えるだけの金額が集まった。
病院の敷地にある離れをソレにあてがい、エレファントマンはそこで見世物ではない普通の暮らしを送ることになった。
最初はなかなか人が寄り付かなかったが、トレビスの計らいで、色んな人々がエレファントマンの境遇を知り、友人となった。
かくして、ソレはやっと゛彼゛となった。

毎日沢山のひとが彼の元を訪れて、ついにはイギリスの女王までもが彼の友人になった。

多くの友人と楽しい一時をすごして、大好きな読書で優しい世界に浸る。そんな毎日。
あるときは劇場にも行った。
そのままいけば、外見の恐ろしさから騒ぎになるからと、たくさんの人の協力を経て観劇を楽しんだ。
またあるときは、田舎暮らしに憧れて6週間を人里離れた山小屋でゆっくり過ごした。

たくさんの友人が、彼の望むことのために力を尽くした。
それは、ひとえにエレファントマンの純粋でとうとい魂のためだった。
酷い仕打ちを受けながら(彼は愛する母親に嫌われて見世物小屋に売られた過去をもつ)、なお憎しみとは無縁だった。
慈しみ深い精神が、周りにファンを増やしたのかもしれない。

彼の見た目は、もはやその内面と反比例するように思える。

彼の幸せは3年と半年続いた。

ある日、トレビスがエレファントマンを訪れると、彼はベッドに横たわったまま息耐えていた。
普通の人なら寝ている体勢だが、頭が異様に大きいエレファントマンは、体育座りのようにして膝で頭を支えないと眠れない。

この日、彼は試してみたのかもしれない。
普通の人間の眠り方を…。

でも、寝ている最中、重い頭がベッドからずり落ちた瞬間、彼の首の骨は砕けて即死した。

波瀾万丈な人生にはあまりにも呆気ない最期。
でも苦しみ抜いたさきに、幸せな暮らしが数年あって、たくさんの友人に愛されながら眠りつつ亡くなる人生。

ある意味、清らかなこころの持ち主に相応しい最期かもしれない。

普段からイヤミスばかり読んでいたせいで、幸せなエレファントマンの暮らしにどんでん返しが来るのか、無駄にドキドキしちゃったよ。
ふだんから、どんでん返しや穿った考えばかりの
ワタクシも、エレファントマンのような澄んだ心で生きたい✨✨

そう、切に思わせてくれたいい物語ですた👍👍

ちなみに、エレファントマンには゛ジョセフ・メーリック゛というちゃんとした名前がありまする。

人は見た目で判断しますよね。
最初にあうなら、その一目でしか判断材料が無いわけだから仕方がない。
第一印象で相手を好くも嫌うも個々の自由。
でも、中身を知らないのに勝手にその人となりをきめつけて迫害するのは、間違ってる。

人から聞いた話だけでその人を知った気になって、迫害するのもまた同じ。

その人となりを決めるのは、その相手とコミュニケーションをとってから。
ちゃんと目を見て話して、それから判断しましょう。

人は見た目が大切だ。でもその中身を見極めることがもっと大切ー。
ワタクシ、そう思います。