ある主婦の徒然草

本と映画が好きな主婦の備忘録

ソロモンは一体誰なのか

ソロモンの知恵は本当に幸せをもたらすの?

宮部みゆきさん=ワタクシの青春時代、といっても過言でないくらい中学高校時代は宮部さんの作品に浸った記憶がある。

「魔術はささやく」で、その吸い込まれるような世界観に虜となり、「龍は眠る」「火車」「蒲生邸事件」「理由」「模倣犯」と、作品が出る度に小遣いをつぎ込んで単行本を買って読んでいた。
(あの頃の自分が羨ましいぜ笑)

宮部さんの描く世界観って、独特で読み始めるともう、引きずり込まれるように物語の世界にはまってまう。
「蒲生邸」や「理由」なんて寝食忘れて、ともすると排泄すら度忘れして宮部ワールドにドップリ漬かってた記憶が…。

ネトゲ廃人とか批判の言葉があるけど、ワタクシの場合は、読書廃人ってヤツでして…(。´Д⊂)
ゲームとかマンガは打ち込むとわりと軽症の段階でも批判の対象になるのに対し、読書廃人は『読書イコール賢い子の趣味』みたいなイメージがあるのか、「本を読むなんてエライね」なんていわれて甘受されてしまう。
そしてついには症状を拗らせ、小説の世界でしか生きていけなくなる…😱😱😱

読書廃人の特徴👇👇👇
①本を読んでいる時間が1日の大半を占める。
②本を読んでいる時は生き生きした目をしているのに、現実世界に戻ると死んだような目になる。
③次に読む本がないと、不安で落ち着かなくなる。
④自分の本当の現実は、小説の中にこそ在る。

話は『ソロモンの偽証』へ変わって…(やっと)

舞台が中学校なので、主人公はじめ殆どが難しいお年頃。
主人公藤野涼子が、この作品の中核である゛学校裁判゛を起こすに至ったきっかけは、クリスマスに転落死した一人の風変わりなクラスメイトだった。
彼は自殺したのか?それとも突き落とされたのか?

この事件を機に、涼子の周りを見る目が変わる。
学校での痛ましい出来事に対する教師や親の反応。
欺瞞や誤魔化し、責任のなすり合いばかり。
みんな自分や自分の子を守ることしか考えてない。
涼子は思った。このままじゃ、なにも知らされないままじゃあ卒業できない。
大人になんてなれないーと。

そこで考えたのが、「学校内裁判」
このクラスメイト転落死に関するあらゆる証言をとりあげ、真実を追求すること。

関係者は嘘と事実の狭間で、激しく揺れ動きながらも裁判は真実へと進んでいく。

読んでいて思ったのは、結局人は自分の為に動いている(生きている)ということ。

良かれと思ってしたことが、ひょんなきっかけで不幸に転じてしまう…。
自分の意思でコントロールしていたはずの事が、気づけば別人に操作されていた…。

よく在る悲劇。だけど、まずは人の欺瞞より自身の欺瞞に気づくべきなのかも。

いい人も悪い人も、みんな自分がそうしたいからそうやっているだけ。

親切な人は親切にするのが好きだから。
真面目な働き者は、真面目に働きたいから。
意地が悪い人は、たにんに意地悪するのが好きだから。
人を悲しませる人は、悲しむ姿をみたいから。

みんな自分がそうすることがすきだからしてるだけ。
逆に、したくないことをずーと絶え間なくし続けられる人なんて、余程エキセントリックな精神構造してなきゃ無理なんじゃないかと思う。


凡人なワタクシは、単純に読書したいから゛ただ本を読んでいるだけなんです゛(笑)

涼子は、徐々に学校内裁判での偽証の本当の意味を知ります。
それは、大人達の見て見ぬふりで埋もれそうになった切ない真実…。

中学高校時代、私達は真実に敏感だったんじゃなかな。ワタクシはやたら大人の知ったかぶりとか、欺瞞を敵視しておりました😜💦

あれからいろいろあって、現在は見て見ぬふりがそれなりにうまい大人になった気がする。
でもこれが゛自分を守る゛ということ。

真実が1つしか見えなかったティーン真っ只中とは違って、現実に横たわる幾つかの結果から真実を見つけ出せるようになった。ただそれだけ…

と、いうことにしときましょ。。(笑)