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ただ本を読んでいるだけなんです

図書館と活字をこよなく愛する地味主婦の読書メモ

やまとあな(Hill&Hole)

隣の芝は青いんだよね…

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近所の小さな山にハイキングに行ったあと、長男がいいました。
長男:「山の上で穴を掘ったらどうなるかな?」
まぐも:「どのくらいの穴掘るのかな?」
長男:「ものすごい掘るんだよ!ガーゴーって!」
まぐも:「それじゃあ、山の下まで行くかもね」
長男:「へー、山の下にいったらどうなるかな?」
まぐも:「……😅」

長男の頭のなかでどんな世界が広がっていて、何を伝えたかったのか正直わかりませんでしたが、彼は山と地面が離れていることを何となく不思議に思っていたのかも知れません。

その質問は、週明けの幼稚園でもいろんな先生にしていたようで、山に行ったことを知らない人には
(゜〇゜;)?????ハテ(-ω- ?)
な質問ですよね(笑)

その後しばらく山で穴を掘る話しをしてましたがいつの間にか聞くこともなくなりました。

ところが。
図書館の児童書新刊コーナーにビシッとありましたよ。『やまとあな』!!
見た瞬間、息子のあの話がよみがえってきて、心のなかで大爆笑してまいました(σ≧▽≦)σ

あるところに山がいました。
そのとなりには穴がありました。
穴は山に聞きます。
「遠くを見渡すと、何が見えるんだい?」
山はきれいな朝日が昇っているから今日もいい天気だよ、とこたえます。
山も穴に聞きます。
「地面の奥深くはどんな感じ?」
地球が息をしているのがわかるよ、とこたえます。

お互いは自分の環境に満足してたけど、ときどき自分が穴だったら?自分が山だったらと考えます。
そしてもぐらにお願いして、お互いをヒックリ返しにしてもらうんです。
つまり、山は掘って穴に。穴は山の土をもらって山に…。

はじめはお互い新しい環境が珍しくて、テンションアゲアゲ⤴⤴ですが、直ぐに違和感を覚えます。
慣れ親しんだ景色が見たいーと。
前のが良かったな~なんて言い合っていると、風が吹いたので頼んでみました。
「僕たちを元に戻してくれないか?」

快諾した風が吹き付けると…


完全なる寓話ですね。
読みながら自分にもいろいろ当てはまって、考えさせられた~😌
人は、自分にないものに憧れます。
自分が持っていないものを、いつか持ちたいと願います。
そして、思いきって今までの自分の殻を破って変身してみる。
なにかしら失うものもあるかもしれないけど、それ以上に得るものだってあるはず…。
そして気づけば変身する前とは違った自分がそこにいる。

息子にはまだそんな複雑なことはわからないかもしれないけど、彼の放った不思議な山と穴のストーリーがここにつながったことが面白くて発見でした😄👍