ある主婦の徒然草

本と映画が好きな主婦の備忘録

ドイツの子どもの本のこと。

童話~メルヘン~アハハハハ♪
え?なんですと!
子どもがいない時代があった!?
完訳 グリム童話〈1〉さようなら魔法使いのお婆さん (角川文庫)

アンデルセン、イソップなどと並んで子どもの頃から慣れ親しんできた童話にグリムもありますよね。
ドイツ人のヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム兄弟によって収集と編纂されたアレです☝💫

絵本だけじゃなくて、紙芝居やアニメにまでなっていてわたくしはそのストーリーの一つ一つに激しく感化されてました(笑)

グリム童話のアニメバージョンの『グリム名作劇場』は、1987~88年の日テレ系でやっていた番組で、幼いわたくしはもうテレビに釘付けでした。
特にお気に入りだったのは、「青髭」「踊りぬいてボロボロになる靴」そして、「悪魔と大魔王」😆💞
「悪魔と…」はグリム童話原作でいうと125番目の作品「悪魔と悪魔のおばあさん」と思われます。

戦争中ー。3人の脱走兵が命からがら戦場から逃げ回っていると空から火の竜があらわれ、3人を救った。それは悪魔で、3人に振ればいくらでも金がでる鞭を授けた。
そのかわり、7年後に3人の魂をいただくという契約で…ただし、7年後悪魔が出す謎に答えられたら命は助かるのだとか。
3人は森に住む悪魔のおばあさんから、森の奥の小屋で悪魔達の会話のなかになぞなぞの答えがあるから良く覚えておくように…とアドバイスされた。
こうして男たちは悪魔の謎に見事答えられ、幸せに暮らしたーという話です。

暗い背景といい、謎をとくというストーリーといい、今も昔もわたくしの好みに変化なし( ̄□ ̄;)!!

今のわたくしの趣味は昨日今日で出来上がったものでなくて、幼少期から変わってないというのが証明されました(笑)

ゲーテも自身の著書『詩と真実』で言っているように、1700年代半ば、ドイツには子どもの本(児童書)が無かったといいます。あってもすごく少ないし、希少だったんでしょうね。
フィリップ・アリエスの『子供の誕生』では、16世紀までそもそも「子ども」が存在しなかったーといわれてます。
それを視覚で確認できるのは、おそらく絵画でしょう。

西洋絵画で、幼い子供の表情に違和感を覚えたことはありませんか?

見た目は子ども、頭脳は…じゃなくて、表情が大人なんですよね(;・ω・)
なんだかグロテスクなものを観ちゃったようで、ザワザワしたものが胸に湧いてくるのを感じてました。

つまり、その頃の西洋では赤ちゃんはいるけどちょっと歩けるようになれば、それはもう「小さな大人」とみなされてしまう。
子どもという見方は今では自明のものですが、歴史の側面では最も文化的装置であり、概念であったと言われています。
文化的装置なんていわれかたする理由は、何歳から何歳までを子どもとするか、時代によって流動してたからみたいですね。
度重なる戦争で人口が減り、人々はやっと子どもを大切にするようになったと。
昔は病で突然子どもを失うとか、今より多かったから、とにかく女性は沢山生んで育てるしかなかった。だから現代みたいに一人一人大切になんてなかなか難しかったってのもわかりますよ。
わたくしなんて、二人で既にお手上げ状態ですから(;´д`)

児童書が出てくるのは、子どもという概念がでてきてさらにしばらくしてからです。
民謡の収集じたいは既に15世紀位から始まっていたようですが、そこに理性や教育などの啓蒙的色合いが出てきたのはさらに先の18世紀になってから。
子どもに社会通念を教える事が目的とされたため、残酷な部分や卑猥なところは削除されました。

昔ばなしも下級民の物として軽視されてたというから驚きです。

ヤーコプ&ヴィルヘルム・グリム兄弟は、ヘルダーの民謡集から強い影響を受けているといいます。

民間伝承は、当時戦争に負けた国民の民族的自尊心を癒して誇りを持たせる作用もあったようですね。
だから、あれだけ精力的に童話集をまとめることができた!(彼らは他に辞書もつくってますからっ‼)

子どもという存在のために、作られた児童書。
いつしか、全ての子どもが親に愛情いっぱに大切に育ててもらえることを祈って。
自分達の集めた話の一つ一つが、子どもたちに笑いと興奮を与えられるようにー。。

そんな彼らの真摯な想いは、今も子どもからかつての子どもだった大人にまで愛され続けている😌✨
その事実がなによりもロマーンティーック(*´ω`*)