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ある主婦の徒然草

図書館大好き主婦の読書メモと日々の記録

絵画を読むってのはどうでしょう?

 絵からあぶり出される人間の本性とは・・・

新 怖い絵

新 怖い絵

 

 美しい緑色と、水面に浮かぶ美女ー
そして”新 怖い絵”という表紙に思わず手にとってしまった。

この絵も昔どこかで見たような見なかったような・・・誰の絵だっけ?

というくらい、大して絵画に興味はないのにとても惹かれたのは”怖い絵”という題名だから。

絵心の全くない私でも、やっぱり美しい色合いの絵画をじっくり鑑賞してみたいとは思います。美術館とか博物館に行くってだけで、なんだかインテリジェンスな気分になれるし(笑)
でもせっかく行くならせめて作品の鑑賞の仕方くらいは知っていた方が、知らないよりは楽しめるー当然ですね。ルールや攻略法を全く知らずにやるゲームよりも、多少なりとも技を持っている方が楽しめるように。

中野京子さんは作家であり、ドイツ文学者でもあるようです。
今回著書を初めて読みましたが、絵画の知識に加え歴史的背景の知識がとても豊富で驚きです。さらにその文章も文学的でありながら堅苦しすぎもせず、時にユーモアや皮肉も交えながらさらりと書かれています。

おそらく語り出したらきりがないエピソードを、活字で表現するのはとても苦労されたのではないでしょうかー、、そんな苦悩が行間から漂ってきます(>_<)

この1冊で、20点の絵画が紹介されていますが、
その最初の作品フリーダ・カーロの「折れた背骨」は初っぱなからなかなかパンチが効いてます。なにしろ全身に釘が刺さり、のどから下腹部までパックリと切り開かれ、鉄塔のような棒が背骨の代わりに埋め込まれている・・・。そしてその顔はこちらを向いて涙を流している。鈍感なわたくしでも、その絵の女性(作者のフリーダ)が何かを強く訴えたがっているのがわかります。
見た目の悲惨さよりも、うったえてくるエネルギーの強さに圧倒される絵。
だいたいの絵画が何かしらの寓意を込められているように、この絵もそうなのかな、と思っていたら、なんと作者のフリーダは実際の事故でこのような姿になっていたというではあーりませんか!!しかもそのごも波瀾万丈な人生だった・・。
にも関わらず、彼女の人生は非常にパワフルで被害者じみたところが無かった。
その生き様が、私にはとても魅力的に思えました。

そのほかにも、一見軽薄そうなロココ絵画に隠された、お馬鹿だけではないロココ社会の神髄(?)が出てきたり、権力者にヨイショするために請け負った制作の報酬に不満があるからといって絵画で復讐する画家も出てきたり(笑)

読んでいて、ウンウンと頷いてしまったのはジロデ作「眠るエンデュミオン」の解釈にある、『良かれと思ってした行為、ささやかな願い事、それがかくも無残な結果をもたらす。なぜ?どうして?』
とてもうまい表現だなーと思いました。だって私たちの日常ってそんなのばっかりじゃない?ーじゃない人ももちろんたくさんいるでしょうよ。後悔しない人もけっこう多いかも知れないですし・・・<(_ _)>ハイハイ

小説は文字に情熱を込めてつくられますが、絵画はそれがキャンバスと絵の具という違いだけ。小説も絵画も込められた物語は同じボリュームなんですね。

一枚の絵からその真理をなるべく正確に読み解く・・・。
それってまるでミステリーみたいでワクワクします!

近いうちにわたくしも美術館に足を運んでみたいー♪

そんな風に思わせてくれる面白い本でした(^_^)

最近異様に乾燥してますね(-_-)
わたくし、ユースキンの信者でこの1週間でメッキリ使用量が増えました。
ふーん、、そうゆうお年頃なんですよね(涙)

唇の乾燥は悲愴感倍増し!なので気をつけたいまぐもでした。

では、おやすみなさい★