ある主婦の徒然草

図書館大好き主婦の読書メモと日々の記録

゛相棒゛はデンマークにもいた

゛俺は悪魔だ゛っていきなり言われてもねぇ…

読書備忘録用のブログなのに、相変わらず映画の感想に逃げました、まぐもでございます。

うちの相棒さんが、またワタクシ好みのを入手してくれました。

この、「特捜部Q」シリーズは第一作目の゛檻のなかの女゛からファンで観ていた。
原作はデンマークの作家、ユッシ・エーズラ・オールセンのサスペンス小説。

アメリカのドッカンドッカンした派手さも、キレのある構成でもないけど、いやだから余計に超リアルなストーリーに引き込まれる。

主人公の刑事カールも、どっか疲れたて冴えないオジサンなんだけど、彼の魅力はもしかしたらがらす細工のように繊細な神経なのかも。
刑事って職業上、ふつうは図太い神経とタフな心身じゃなきゃやってけないよね?
でも、カールはちがう。
「え!なんでそーなるの⁉」
てな行動して、見事に当たってくだけ散るタイプ。
なんだか観ていて歯痒いわ😅

そもそも、特捜部Qとは過去の未解決事件を扱う部署。そこに彼が配属されたのは、カールが仕事で部下を死なせてしまうという失敗をしてしまったからで…。

つまりは、左遷だったんだよね。

相棒のアサドは、イスラム教信者だったかな…。
カールと違って、おおらかで冷静沈着。
どちらかというと、アサドのが仕事できるってか、役にたつお方(笑)

精神的に不安定で神経症気味なカールと、冷静で穏やかなアサドのペアは過去の雑多な思い出に埋もれた事件を掘り起こしては1つづつ片付けていく。

一作目の檻の中の女なんて、5年前の失踪事件の再捜査。
拉致されてるにしても、正直生きてる見込みが…て思えてイマイチモチベーションあがらん(´д`|||)
それでも、持ち前の粘着質な気質で解決に導くカール。

とにかく不器用さん。
高倉健さんを軽く越えるレベルの不器用さで、観ていて痛々しい\(>_<)/
毎回観ていて、転職をつよく薦めたいんだが…。
カールが転職すると、シリーズ終わっちゃうからここはなんとか踏ん張って欲しい。

この作品は3作目に当たるけど、今回のテーマは゛信仰゛なのかな?
人はいろいろな信仰をもってそれを生き甲斐にする人もいる。
゛支え゛であり、心の拠り所でもある。
宗教には種類や宗派があるけど、結局は信仰する人の数だけまた、信じる神が存在する。
何かを純粋に信じる、その信仰の中にその人の神が存在するーんじゃないかな、と。

自分は普段は法事なんかでお経を唱え、結婚式は神社で行い、中高生時代は6年間みっちりキリスト教の祈りをしていた。
そんなワタクシが、゛あなたの信仰する神は?゛
なんて聞かれても、これです!とは答えられない。

作中で、被害者は目の前で兄を殺されたり、子どもを誘拐されたりとひどい目に遭うけど、それは犯人がターゲットの信仰心をもてあそぶためだった。

何かを強く、一心に信じることが恐ろしかったのかも…とも思ったりして。
だって、何かを信じつづけるよりも、疑う方が明らかに簡単だからさ(笑)

犯人は人の信仰心を弄ぶし、カールは信仰を否定して結果、自分を追い詰めるし…

そんなカールに、アサドは何度もいう。
「何を信じようが、その人の自由ですよ。」と。

それは一見、アサドが自分の信仰を正当化しているように聞こえるんだけど、もしかしたらカールに対して、゛もっと自分をケアしてください゛という優しいメッセージを込めていたんじゃないかと思った。

信仰=宗教と捉えがちだけど、信仰を癒しと置き換えれば、これといって特定の神が居なくても、こころの何処かにいつもオアシスがあれば人は強く生きれるものなのかもしれない。
時にあらゆるものを疑ってしまうこともあるけど、必ずまたいろんな事を、人を信じようと思う。

カールが涙を流すシーンがあるんだけど、ワタクシは心のなかで叫んだよ。
「どんどん泣きなはれ!」ってさ。
感情を押し殺すという行為は、実は凄く危険なことで、押し殺された感情はその後徐々に変形しておりのように心の中に溜まっていきます。
正しく表現されなかった、その抑圧された感情は決して浄化することなくむしろ強く嫌な記憶としてとどまりつづける。
これがどれ程心身に悪いことか!!

悲しいときは泣く!
嬉しいとき喜ぶ!
面白けりゃ笑う!
イラッとしたら怒る!
それで良し。

カールにはぜひ、自分の中の癒しを見つけて貰いたい。いい加減、自分が壊れてしまう前に…。
そして荒療治かとは思うけど、事件を通して 自分のなかで自分を癒し、救う術を身につけて欲しいと思う。

次回作、カルテ64?の映画化が楽しみ~♪

象人間と呼ばれた男

人は見た目で判断するけど…

The Elephant Man (Oxford Bookworms Library. True Stories. Stage 1)

The Elephant Man (Oxford Bookworms Library. True Stories. Stage 1)

次男英会話教室からお借りした洋書。
オックスフォードブックワームのいっちゃん優しいヤツ✌
すごく読みやすかった(笑)

普段日本語で小説を読んでいるので、文章からダイレクトにイメージがきます。
英文で読むと、行間に遊びが出来てよりイマジネーション豊かに味わえる。
理由は単純に2つ。
1つは、英文がワタクシにとって異文化で、適度に客観的な距離感があるから。
2つめはさらに単純、この本が初心者向けに書かれているから😁

ワタクシの書く文章は悪文で、なぜなら思っていることを全部詰め込んでしまうからなんですね(汗)
だから読む方は、満腹でもうけっこう!ってなっちゃう。

この本を読んで、シンプルで極限まで無駄を省いた文章の美しさを学びました😅

シンプルだからこそ、掻き立てられる想像力。
エレファントマンの容姿に関する描写は、あくまで簡単な単語で成された文章なのに、とてもリアルに思い描けたし。

ある日、ロンドンの病院に勤める医師のトレビスはとある店の貼り紙に釘付けになる。
紙には象のような異形の物体が写っていて、
゛ぜひエレファントマンをご観覧あれ。料金は2ペンス゛と但し書があった。
複雑な感情を抱きながらトレビスは店へ入る。

異形の人物を見世物にしているのは、見るからに小汚いオヤジだった。
貼り紙をしているわりに、すぐに見せたがらないオヤジ(トレビスが金をもっていると感づいたか)にトレビスは多く支払うから今すぐ見せてくれと頼む。

ソレは小さな箱のような汚い部屋にいた。
ソレとわざわざ書くのは、奇形の顔からは性別も人間らしさもうかがえないから…。
半裸で見世物にされるエレファントマンを、いたたまれない気持ちで見つめるトレビス。

かれは見世物を見ているのではなく、医者としてエレファントマンに興味をもった。

ネタバレしてしまうと…

次の日トレビスはまた多目に金を払って、エレファントマンを自分の勤める病院に呼ぶ。そこでいろいろ診察するが、奇形であるというだけでソレは病気ではなかった。
トレビスとしては、あんな見世物小屋に居させるのではなく、病気でケアしたかったんだよね。
でも病院には置いておけない。
そこで上司に掛け合って、新聞社を通して市民に寄付金を募ったところ、エレファントマンを一生養えるだけの金額が集まった。
病院の敷地にある離れをソレにあてがい、エレファントマンはそこで見世物ではない普通の暮らしを送ることになった。
最初はなかなか人が寄り付かなかったが、トレビスの計らいで、色んな人々がエレファントマンの境遇を知り、友人となった。
かくして、ソレはやっと゛彼゛となった。

毎日沢山のひとが彼の元を訪れて、ついにはイギリスの女王までもが彼の友人になった。

多くの友人と楽しい一時をすごして、大好きな読書で優しい世界に浸る。そんな毎日。
あるときは劇場にも行った。
そのままいけば、外見の恐ろしさから騒ぎになるからと、たくさんの人の協力を経て観劇を楽しんだ。
またあるときは、田舎暮らしに憧れて6週間を人里離れた山小屋でゆっくり過ごした。

たくさんの友人が、彼の望むことのために力を尽くした。
それは、ひとえにエレファントマンの純粋でとうとい魂のためだった。
酷い仕打ちを受けながら(彼は愛する母親に嫌われて見世物小屋に売られた過去をもつ)、なお憎しみとは無縁だった。
慈しみ深い精神が、周りにファンを増やしたのかもしれない。

彼の見た目は、もはやその内面と反比例するように思える。

彼の幸せは3年と半年続いた。

ある日、トレビスがエレファントマンを訪れると、彼はベッドに横たわったまま息耐えていた。
普通の人なら寝ている体勢だが、頭が異様に大きいエレファントマンは、体育座りのようにして膝で頭を支えないと眠れない。

この日、彼は試してみたのかもしれない。
普通の人間の眠り方を…。

でも、寝ている最中、重い頭がベッドからずり落ちた瞬間、彼の首の骨は砕けて即死した。

波瀾万丈な人生にはあまりにも呆気ない最期。
でも苦しみ抜いたさきに、幸せな暮らしが数年あって、たくさんの友人に愛されながら眠りつつ亡くなる人生。

ある意味、清らかなこころの持ち主に相応しい最期かもしれない。

普段からイヤミスばかり読んでいたせいで、幸せなエレファントマンの暮らしにどんでん返しが来るのか、無駄にドキドキしちゃったよ。
ふだんから、どんでん返しや穿った考えばかりの
ワタクシも、エレファントマンのような澄んだ心で生きたい✨✨

そう、切に思わせてくれたいい物語ですた👍👍

ちなみに、エレファントマンには゛ジョセフ・メーリック゛というちゃんとした名前がありまする。

人は見た目で判断しますよね。
最初にあうなら、その一目でしか判断材料が無いわけだから仕方がない。
第一印象で相手を好くも嫌うも個々の自由。
でも、中身を知らないのに勝手にその人となりをきめつけて迫害するのは、間違ってる。

人から聞いた話だけでその人を知った気になって、迫害するのもまた同じ。

その人となりを決めるのは、その相手とコミュニケーションをとってから。
ちゃんと目を見て話して、それから判断しましょう。

人は見た目が大切だ。でもその中身を見極めることがもっと大切ー。
ワタクシ、そう思います。

動物の戦隊ってのが良い!

わかりやすいのが良いんです✨

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息子がはまっていた戦隊もの、『動物戦隊 ジュウオウジャー』のファイナルライブツアーに行ってきますた( ̄▽ ̄)ゞ

全国8都市廻るなか、静岡県が最初だそうでなんだか嬉しい(笑)

息子もワタクシも、戦隊ものはジュウオウジャーが人生初めて🔰
動物戦隊というだけあって、メンバーはジューマン(獣マン?)という、顔が動物で体は人間みたいなの4人と、人間一人。
しかも、赤色リーダーだけが人間という不思議な構成。

出会いは、赤色リーダーが昔不思議な鳥男から貰った立方体の御守りに導かれ(確か落として転がっていくのを追いかけてたかな?)、巨大な立方体が現れなんだか取り込まれちゃった!!
気づいたら、顔が動物な生き物しかいない世界(ジューランド)に居た。ここは地球のパラレルワールドらしい。

赤色リーダー(やまと)が持っていた立方体は、昔何者かに盗まれたもので、持っていたやまとは泥棒の容疑をかけられてしまふ。
のちに、ジュウオウジャーのメンバーとなるジューマン4人は人間の世界とジューランドを繋ぐ装置、リンクキューブというもの門番をしていた。
泥棒容疑のやまとと、門番4人がワチャワチャ揉めているとやまとは持っていた立方体を空いていた窪みにカチャッと入れて人間世界への扉を勝手にオープン🚪
怒るジューマン4人もやまともろとも、リンクキューブに吸い込まれてしまいました🐯🐬🐘

忘れてました。デスガリアンという、悪の軍団がいて、色んな星で生き物をもてあそぶゲームをしてやがるです。
そいつらが、地球に目をつけて今まさに地球を侵略している…だれか!誰か助けて~😱😱😱

ジューランドから戻ったやまとは、デスガリアンによってゲームのターゲットにされ逃げ惑う人々を目の当たりにします。
何とかして助けたい!
そんなとき、ジューマン4人の持っていた立方体が光だして…シャキーンシャキーン🎵
「本能覚醒✨」とかいうと、あら不思議!
ヒーローに大変身💃💃

やまとは敵と闘うジューマンをただ見てるだけ😫
「俺も戦いたい!」願うけど、どうやらジューマンしか変身できないらし…
「何故だ!人間だって動物だぁぁぁ‼」
やまとの熱意に立方体も共鳴しだして、どっからか鷲が飛んできて彼にジューマンパワーを授けまする。
これが赤色リーダー、゛大空の王者、ジュウオウイーグル゛誕生物語。

他のメンバーは、鮫・ライオン・ゾウ・虎(ホワイトタイガー)。みんな、海やサバンナや森林、雪原の王者、つまり各々の獣王者(じゅうおうじゃ)ということ。
なかなかわかりやすいな~と思う。分かりやすくまとまってるし👍
みんなが持っている立方体は王者の資格(四角)と言って、四角と資格をかけているのも面白い。

人間のやまとと、ジューマン4人は人間の世界で協力しあって、デスガリアンの敵たちを倒していくーという構成です。

構成がシンプルな分、人と人(人間の顔に変身したジューマン?)とのやり取りがなかなか深くて、大人のワタクシもストーリーに引き込まれてました(笑)

人間と動物のつながりをテーマにしているけど、これって自分と異なるものと、どうやって信頼を築いていくかってことを訴えているんだよね?
動物と人間は、明らかに見た目も違うし分かりやすい。同じ人間でも、国が違うとか、話す言葉がちがうとか。さらに同じ国の人でも違いは無限に存在する。その゛違い゛をどう認めあって、互いに歩み寄り、絆を結ぶのか…。
それを子どもたちに考えて欲しかったんだと思う。


役者さんたちも、若手なのになかなか上手くてチームワークの良さが垣間見れたり。
それにメンバー達のお顔がみなさん整っててかわいい&カッコいい😍

今日のライブで遠巻きながら、美顔を拝ませていただきました🙏✨✨
みんな顔ちっちゃ(笑)


そうそう、ジュウオウジャーは始め5人だけど、途中から人間にワニとオオカミとサイのジューマンパワーを混ぜてデスガリアンに作られた、ジューオーザワールドというメンバーが加わるんた!
戦いは強いんだけどメンタルが弱いという、共感を呼びやすいキャラを演じている俳優さんがものすごく良い子で😆😆
サービス精神の塊のような彼をみて、ウィリアム アダムスを思い出してしまった😢
これからの彼らの活躍を願う、おばちゃまです😏

メンバーみんなフレッシュでかわいくて、とても好感持てた番組だったから、終わってしまってガックリしているのは息子ではなく、母のワタクシだったりして😝
俳優さんちの掛け声にいちいちハイテンションで応えてしまう、三十路も半ばのまぐもでございました💦

はぁ、最近本が読めてない。本の備忘録用のブログなのに(汗)
「いやー、息子が春休みに入りましてね…」
なんて、言い訳してみる(´д`|||)

憎しみ合いが炸裂!

サミュエルが大変なことに(笑)

クエンティン タランティーノ監督の作品は今回初でした。
レザノバドッグスとか、キルビルで有名な方ですわね。
かなり激しい作品をつくると聞いていて、今まで思いきれなかったけど、夫がサクッと借りてきてしまったので勇気を出して観てみた👍✨

結果……

メッチャおもしろかった~🙌🎉

レビューでは、゛残虐シーンゆえのR指定です゛
なんてあるから、どんなグログロシーンなのかと思ったらっっ😲😲😲
たしかに、殴るは銃で打ちまくるはで、とてもじゃないけど子どもとは観れない作品だけど、日本のじっとりしたサスペンスやホラーに比べれば、どこか陽気でカラッとした残虐シーンなので、むしろ笑えてしまう程。
(しかし人が撃たれたりして笑う自分にも引くわ)

とくに、主人公?探偵の役割をするウォーレンこと、サミュエル L ジャクソンが終盤あたりで大変なことになるけど、そのシーンで大笑いしてしまった😂😂😂

こうゆう映画を観ると、人間がいかにふだん自分の良い面しか表に出さず、暗黒面を隠して生活してるかわかりますね。
いや、もちろんみんながみんな暗黒面を曝け出しちゃったらそれこそ社会はシッチャカメッチャかの殺し合いになるかもしれないから、お互いが良い面しか相手に見せず良い顔をしあって生きるのが無難なんだと思うんです。処世術だから。

だけど、人間にはみんな、キレイキレイな面しかないと思い込むのもまた危険かと考えちゃうんです。

ワタシが闇を持っているように、相手もまたなにがしかの影を持っているかもしれない。

まずは自分の負の面も認めてみる。
すると、相手だってマイナス面あって、いいことも悪いこともお互いさまなんだと、わりとすんなり納得できるかもしれない。

タイトルにあるように、この作品のテーマはやっぱり゛ヘイト(憎しみ)゛です。
普通、人は憎しみなんて表に出さない。
そんなんいちいち表現してたら、命が何個あっても足りないし😵
だから、憎しみや怒りは負の感情として、無いものとする。またはうまく隠す。
それが大人🍷🎩✨✨

でも、隠して抑圧された憎しみや怒りは、一体どこへ行くんだろう?
別の形で発散?自然消滅?無理矢理なプラス思考?
それでも消えないそれらは、もしかして押し込められて抑圧された負の感情はどす黒いおりのように溜まっていって、なにか別の恐ろしいものへと変わっていったりするのかも😱😱😱

憎しみを思い切り表に出して、ぶつけ合った場合がこの映画でしょうか(笑)

この作品の登場人物、もれなくみんな下衆野郎なんだけど、少なくともみんな自分自身には正直で誠実にみえた。

やることなすこと゛まさに鬼畜の所業゛で、どこまでも゛ゲスの極み゛なのに、なんだろう?
この観たあとの爽快感(笑)

そんなワタクシも、下衆の仲間か!?😏😏

ちなみに、この作品三時間ごえなんだけど、無駄がなくて中弛みもしておらず素晴らしかった👌👌✨

隣人にお気をつけあそばせ

原作小説からの映画の変貌が、もはやクリーピー

クリーピー (光文社文庫)

クリーピー (光文社文庫)

実は先に映画を観てしまいましたー\(>_<)/
そして後悔しますただー(涙)

原作の小説は、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕さんの初のミステリー作品だそう。
初の作品とは思えないような構成と文章で、ワタクシの中の映画のダメージを払拭すべく一気読みした。

映画はこちら👇👇👇

クリーピー 偽りの隣人[DVD]

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他のレビューでも叫ばれてますが、全く別物です。
原作がよかったって人は、見ない方がよろし😩

小説でのあらすじは、
主人公、犯罪心理学者の高倉(中年男)が帰宅中に職質を受けるところからはじまる。なんでも近所で暴行事件があったそう。
と、まあ最近のご近所付き合いの希薄さを滲ませる感じ。
お隣の西野は、普段は愛想が良いのにたまに別人のような一面を覗かせたりする、なんか気になる人。
そういえば、奥さんがいるって言ってた気がするけど最近見ないな…あれ?高校生の息子の姿も見ないぞ…😲
そんなこといってたら、お向かいの老母と老娘のすむ家から火が出て全焼してしまった。
高倉は救えなかった悲しみでいっぱい。
西野にもその事をいうと、自分等に被害がなくて本当によかったっすね~👍って!
そんな晴れやかにいうかな⁉
じぶんち隣で人が亡くなったってのに😠😠
西野への不信感倍増し。
しかも焼け跡からその家にすむ母娘以外の第3者の遺体がみつかる。オタク誰よ!?
ん?そういえば、火事が起きる前に学友だった刑事の野上が来たんだけどあれから消息がないらしいぞ…。
疑惑が疑惑を呼ぶ、クリーピー(気味の悪い)な出来事が立て続けに高倉の周りでおこる。

さらにある深夜、隣の西野んちの娘ちゃん、澪が高倉家へ必死の形相でやって来て言ったひとことで、高倉はこの不気味な事件に巻き込まれていく。
澪がいう、
『あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。』😱😱😱💦💦
そして、匿う高倉へ、ドア越しに包丁をちらすかせ
見たこともないような狂暴性を露にする西野。
果たして西野は、何者なのか。本物の西野はいったいどこに?

人間関係の希薄さが、疑念となり疑念は別の形へ変わりながら驚愕の事実へと変貌する。

小説では、人間の心理とか事情みたいなものがかなり丁寧に書かれていて、異常な事件もどこか人間の悲しい性みたいに納得できるとこがあった。
死体については、゛そんなタイムラグあるのに、損傷が激しいからってわからないもの?゛と、疑問点はあったけど、全体から見ればそれほど違和感にはならなかったかな。

問題は映画の方!
まず、中年男の高倉が西島秀俊さん…か。
なんかかっこよすぎない?(笑)
そして、どうしてそうなるのかさっぱりわからないのが、高倉はかつて刑事だったという背景。
かつてなのは、過去に大失敗をやらかしてしまったからで。
それを裏付けるシーンが冒頭にあります。
これがまた意味がわからないうえ、必要とは思えない。
そして、怪しい隣人西野の隣の空き家に越してくるという設定。
西野が怪しいと思われるきっかけになる事件が、゛日野市一家失踪事件゛といってあるんだけど、それを捜査する野上はなんと、東出昌大って若すぎ(笑)
原作では、高倉と同級だから中年オッサンなのに。
そして、小説では、チラッと出の日野市一家で失踪の難を逃れた娘を川口春奈が演じてますが、必要以上の尺をとっている上に曖昧な発言しかしなくて、観ているオバチャンはイライラしてしまう💢

唯一、西野を怪演した香川照之さんと、その娘役(ほんとは違うけど)を演じた藤野涼子は無駄がなくて良かった🙆
藤野涼子宮部みゆきの゛ソロモンの偽証゛の映画化で主人公藤野涼子を演じた新人の女優さん。
垂らした黒髪から覗く怯えた表情と、西野に成り済ます、他人の男の言うままに動く奇行がいい味出してるなと思いました👍👍

全く余談だけど、ワタクシは香川照之さんのEテレでやった゛香川照之の昆虫スゴいぜ゛のファンで、続編とレギュラー化を熱望している。
香川さんが忙しいのか、ロケにお金と時間がかかるのか、一向に2回目をやる様子がないのが寂しい。
MOZUも半沢も見てなかったので、クリーピーな隣人を怪演する香川さんはワタクシの中ではEテレでカマキリの着ぐるみを着ているエキセントリック俳優でしかない。そのギャップもある意味クリーピーに他ならない(笑)

他のレビューででてたけど、映画がここまで原作を無視したものになってるのは、この監督さんが小説から゛北九州監禁殺人事件゛へとインスパイアされたからでは?とワタクシも思いました。

この事件はいまから15年くらいまえに発覚したもので、内容の残忍さから世間で封印されたような事件かもしれない。

とある一家に男が入り込み、互いに仲違いさせ不信感で満たしておきながら、金銭と自由を奪い、しまいには家族間で殺害させたというもの。
映画では、かなりハッキリとその様子が描かれてます。冒頭や川口春奈の独白シーンのイミフを挽回するように、家族間での死体処理のシーンに力が入ってるからきっと原作から一気に゛北九州~事件゛に乗り換えてしまったのだろう😓😓
確かに実際の事件の異常さのが小説を上回ってることもよくあるけど、ちょっと作者に失礼じゃないかい!?

監督は、この作品を通してかつての゛北九州~事件゛で受けた、『家族が殺しあう』という強烈なメッセージを世に送りたかったのかもしれない。

家族なら、なにがあっても守りあうはずー
という、暗黙のきれいごとをあっさり裏切るような恐ろしい一面を、誰しも持ち合わせてるんですよーっと。
大切な家族であっても、いざ自分に苦痛や死の恐怖が迫ったら、簡単に手放せる、あるいは悪魔に差し出すことが起こりうるという警告を発したかったのかもしれない。

いずれにしても、読んだあとも観たあとも、後味は酷く不味かったっす(´д`|||)

蒸籠じゃないよ星籠だよ。

なぜだろう…無性に中華ちまきが食べたくなる…。

DVDの表紙をみて、一瞬生田斗真かと思いました。実際は玉木宏でした。
このDVDを観る前に、ジョブチューンで広瀬すずにみとれていたら、映画に姉さんが登場しましたよ(笑)
この姉妹は本当によく映画など活躍してるな~✨
そういえば、美人姉妹の女優といえば石田ゆり子 ・ひかり姉妹じゃんねぇ、なんて思って観ていたら中盤から石田ひかりもでてきましたよ(笑)

なんか自分のなかでいろいろリンクする縁が深い映画だな~と思ってたら、福山市が出てきて…あれ?あれれ?これはもしや、し、島田荘司先生の作品ではー!!と遅まきながら気づきました。

だいたい、ミタライと聴いたときに即、島田荘司と思い浮かばないのが残念なところで、実際あれほど有名な御手洗潔シリーズで映画化されるのが遅すぎなんです‼
(御手洗もミタライとかカタカナにされたら、別人だと思うっしょ‼)

そんなワタクシの弁明はどうでもいいとして…

小説が原作の作品の映画化ってすごい博打だと思うーそう激しく思わせる作品です😅

そもそもこの『星籠の海』は分厚い単行本上下巻もの。そのボリュームからしても、なぜこの話を二時間弱の映画にまとめたかったのかも激しくなぞ。
島田荘司の別作品じゃあダメだったんか…。

島田荘司さんといえば、本格ミステリー。そして新本格派育成にも携わる方。
恥ずかしながら、ワタクシ過去にとある賞に駄作を記念応募したことあります( ; ゜Д゜)
ミステリーばっかり読んで、なんか自分も1つくらい書いてみたら、その後の小説の読み方や視点が変わるかなーと。
書いてみてわかったのは、読むより書く方がメッチャ難しい(当然!笑)
でも、構成を考えながら読んだり書いたりすると、ただ読むだけよりはずっと作品に浸れるし、楽しめる🎵
まあ、生まれてはじめてかいたミステリーはビックリするくらいつまらなく駄作もいいとこなんだけど、恥を忍んで自分を表現するのもまた気持ちがいいもんで(笑)

ワタクシの駄作の話はどうでもよく、
このお話し、原作を読んでないからなんともなんだけど、ちょこちょこ構成の段階でアレレ?と興醒めしてしまう箇所がありまして。

あらすじはこう。
御手洗シリーズの続編を狙い、編集者の女性(広瀬アリス)がなぜか作家じゃなくて脳科学御手洗潔(玉木宏)のもとを訪れる。
未解決事件の資料を幾つか提示して、御手洗の気に入った事件に乗り込み、そのストーリーを続編にする計画実行中。
その資料の中で、御手洗が選んだのは年に何体もの死体が流れ着く興居島、別名゛死体島゛だった。

死体島は瀬戸内に位置する小さな島で、事件という事件はなく、ただ身元不明の死体が流れ着くだけ。
しかしそこは゛時計仕掛けの海゛と称されるほど、独特な海底地形が生み出す不思議な潮の流れがあった。
御手洗はこの海流を逆再生させて、死体の流れを遡る。すると…島田荘司氏出身、ばらのまち福山、じゃなくて広島県福山市に繋がるではないか!

死体の出所の大元、福山市ではまさに今、外国人女性変死事件が起きたところで、御手洗はさっさとその場で謎解きする。さらに、最近事件が起きて帳場がたっていることに気づいた御手洗は、そこにも自ら踏み入れていく。
それは、゛居比家誘拐殺人事件゛。
青龍の滝つぼで居比夫妻と4ヶ月の赤ン坊がみつかる。二人は長さのちがう2本の棒にそれぞれ結びつけられ、夫は目を、妻は口をひもで縫い付けられていた。そして二人の目の前にはラップでグルグルまきされた首の折れた赤ン坊の死体が…😱😱😱

原作ではもっと、星籠の歴史的な部分が掘り下げらるてたんだとおもう。
ヒューマンミステリー好きのワタクシはもうちょい人間ドラマを掘り下げて欲しかった。

ネタバレになるから言えないけど、
事件の核になる、゛赤ん坊の死゛にいたる部分にものすごく違和感を覚えるんです。
これはワタクシが、曲がりなりにも母親であり、主婦だからとにかく100%あり得ないことなんです。
もちろん、母親じゃなくてもそうゆう行動をとる人はまず居ないとおもう。
だから残念ながら感情移入できなくて、置いてきぼり感が凄かった。

玉木宏は格好よく、要潤の最後の方の体を張った?演技も面白かったけど、評価がイマイチなんだよね。


あと、これはつまりある人物の復讐劇な訳なんだけど、復讐の矛先にもやっぱり違和感が…。
独身時代に観たり読んだりしていれば全く感じなかったんだけど、人の親になった今はどうにもこうにも、すんなり受け入れられない感があります。
それくらい、ワタクシも揉まれてすれたのかも😜

とにかく、はっきり言って親の子に対する愛と子の親に対する愛は別物です。
同じ愛で、深さもあっても親からと子からの愛情は次元が違う。
それを混同させるとちょっと興醒めしてしまうので注意かも…と考えさせられた作品だった。

大切なものは目に見えない

星の王子さまの、あのワンフレーズが浮かんでくる…。

透明カメレオン

透明カメレオン

道尾さんの作品を読むたびに、ワタクシ思います。
゛この人絶対優しい人!゛と。
小説とかには書き手の人柄が如実に出てくるもんだと思うんです。例えば筆跡みたいに。
ワタクシ、これを勝手に文跡と呼んでます(勝手な造語だよ)。

文跡は筆跡で言うところの、止め・はね・払いに当たる部分が、ストーリーの構成や分岐点になるんじゃないでしょうか。
そして、エンディングの味の出し方も著者の持ち味が一番表れる重要なところ。
道尾さんはこうした収束に向かう部分で、その優しさと品の良さが炸裂するタイプかもしれない。

ワタクシ、不覚にも涙しますた( TДT)

あぁ、この本の中はなんと優しい世界なんだ✨✨
そして、この世はなんと残酷なんだろうか…

道尾さんといえば、『今夜はナゾトレ』のレギュラー。そして、道尾さんファンのワタクシは必ず観ております(笑)
道尾さんに負けないよう、かなり気合いを入れて参戦するんだけど、道尾氏の正解率の低さが…😱❗
まあ、それが見物なんだけどね。
毎回微笑ましく楽しんでます😃

今回透明カメレオンを読んで、まず思ったのは、あの番組の道尾さんと、イケボイス(いわゆる美声)をお持ちの主人公、桐畑恭太郎が重なってるということ。
見た目ではなくて(容姿についてはひとそれぞれ描く姿が違うから…ね笑)、フンワリしたかんじが。
あと、めがねかけてるとことか。

タイトルの、透明カメレオンの゛透明゛の部分が作品中の鍵かもしれませんな。
ラジオパーソナリティーが主人公で、物語の大切な部分がラジオ番組で語られるというあたりも、はっきりとした色彩を持たない、それこそ目に見えない電波によるラジオ放送と、透明なブースで不特定多数のリスナーに向けてメッセージを発信する主人公そのものを表している。

この透明カメレオンは、道尾さん自身の幼少期に実際友人との間にあった出来ごとらしく、想像力豊かなタイプは一度はやったことある遊びかも。

見えないお友だちに通じるアレ。

わたしたちはだれだって、そこに無いものであっても在ると強く願えば存在させることができる。
部屋の隅に、天井との境目に、コンセント口の横に、透明色したカメレオンが゛居ると思えば゛いるのだ。見たいと思って目を凝らし、心のスクリーンに映し出せば。

ラジオパーソナリティーの恭太郎は、毎晩その美声で魅力的な面白話を番組でします。
その話は、行きつけのバー゛if゛の常連さん達の過去の話なんだけど、ここに恭太郎マジックが隠されている(道尾トリックともいう)。
そして全て読み終えたとき、バーの名前がなぜ゛if゛なのかも腑に落ちますよ😏☝

印象的なのは、作中にチョクチョク出てくる恭太郎がちびた赤鉛筆にエナメル線を巻き付ける動作。
これは手製のトランジスタラジオのアンテナ軸に使うためらしいけど、乱れた心の軌道修正にも役立つらしく、恭太郎がなにかの考え事するとき必ずやっている。
なぜ赤鉛筆なのかというと、ラジオパーソナリティーだからかな。
何のためにかは抜きにして、みんな心のなかで鉛筆にエナメル線巻き付けてるんじゃないかと思う。

店の名前の゛if゛じゃないけど、
「もし、あの時あんなことしてなければ、今わたしはこんなになってなかったはず…。」

って、頭のなかで゛もしも…゛の思考がエナメル線のようにグルグル巻きついて…。

でも、恭太郎はいう。
「僕ね、ラジオを作ってるときとか、それが苦労してつかまえた電波が音になってくれたときとか、いつも思うんだ。完璧じゃないって、いいなって。(中略)弱かったり不完全だったりするのはいいことなんだっていう、その事実の生き証人になってやるつもり」

そう。バファリンの半分が優しさで出来ているように、この世の中の半分は優しさだ。
半分の強さと半分の優しさが現実をつくっているのだと思えば、強く踏ん張らなきゃならないところと、できなくて優しい嘘の世界にひとまず逃げて休んでいることも、またそれぞれの人生なんだと思える。

ゆ、え、の、
ラジオ番組、桐畑恭太郎の『1UPライフ』なんだな(笑)
1UPで、うっかりCMの瑛太さん演じる上田を想像してまうまぐもでした😜